- 2023.03.15
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オール電化?ガス併用?どちらを選べばよいのか、その基準を紹介します
注文住宅で新居を建てるときに、選ばなければならないエネルギーをまかなうシステム。「オール電化」、それとも「ガス併用」、どちらにすればいいのでしょうか?この記事では、その選択基準について、両者の特徴を含めて解説しています。近い将来、マイホームを建てる計画がある方は、ぜひ読んでみてください。
オール電化とガス併用、注目すべきポイント
オール電化は、住宅のエネルギーをすべて電力でまかなうシステムのことです。一方、ガス併用方式は、今までの住宅同様、照明や家電を使用するための電気と、給湯設備やコンロ用のガスを併用するシステムのことです。
「オール電化?それともガス併用?」
この問いの答えを出すために注目すべきポイントが、まさにこれら給湯設備とコンロです。
給湯設備
オール電化の給湯設備は、電気で湯を沸かす「エコキュート」です。エコキュートは、翌日使用するお湯を電気代が安くなる深夜に沸かして、大きなタンクにためておきます。そのため、敷地がせまいと設置スペースを確保できないことがあるので注意が必要です。
ガス併用方式の給湯設備は、ガスで瞬間的に湯を沸かす「エコジョーズ」です。ためて使うエコキュートに対し、必要なときに必要なだけ使えるのがエコジョーズです。エコキュートよりも断然コンパクトで、外壁に設置してもほとんど違和感がありません。
コンロ
オール電化のコンロはIHコンロです。IHコンロでは当然、火を使うことがないため、安全です。火災の心配はほとんどありません。夏場でも、調理中に暑さを感じることはないでしょう。掃除もとても楽です。しかし、ガスコンロと比較すると火力が弱いこと、適合する調理器具をそろえる必要があること、鍋やフライパンを振れないことなど、不便な点もあります。
ガス併用方式のコンロは、当然のことながらガスコンロです。火の取り扱いには気をつけなければなりませんが、火力が強く、どんな鍋やフライパンでも使えて、振ることも可能です。ただ、五徳があるので掃除は大変です。
これら給湯設備とコンロの特徴を踏まえ、オール電化、ガス併用方式、それぞれのメリットとデメリットをまとめてみました。
オール電化のメリット
・ガス料金がかからない
・安全
・ガスのように上昇気流が発生しないため換気扇が汚れづらい
・五徳のないIHは掃除しやすい
オール電化のデメリット
・給湯設備が大きく設置が難しいケースもある
・お湯を沸かす夜間の電気料金は安いが昼間の電気料金は高い
・IHコンロに適合する調理器具をそろえる必要がある
・火力が弱い
・まれだが、タンクのお湯を使い切ると、しばらくお湯を使えなくなる
ガス併用のメリット
・コンパクトで設置場所を選ばない給湯設備
・使いたいときに、すぐにお湯を使える
・対応する製品が多い
・歴史があるため、業者も設置経験が豊富で安心
・火力が強い(パワーがある)
ガス併用のデメリット
・火事のリスク
・換気する必要がある
・換気扇やコンロの掃除が大変
オール電化とガス併用、費用の比較
ご紹介したように、オール電化とガス併用、どちらにもメリットとデメリットがあります。もちろん、これらを考慮することはとても重要です。しかし、新築住宅に導入する際、多くの方が気になるのは「費用」のこと。ここからは、オール電化とガス併用の費用についてのお話です。
導入費用の比較
オール電化の場合、ガスを使わないため配管工事もありません。そのため、ガス併用よりも工事にお金がかかりません。ただし、設備にお金がかかります。IHコンロ、エコキュート、ともにガスコンロ、エコジョーズよりも高く、さらに、対応する調理器具がない場合は、こちらも買いそろえる必要があります。
ガス併用方式の場合、工事にはお金がかかりますが、設備の価格が安く、既存の調理器具も使えます。そのため、ガス併用方式のほうが導入費用の点では有利です。
維持・運用費用の比較
維持・運用費用で比較する場合は、ガスの種類が影響するため注意が必要です。
まず、都市ガスのエリア。都市ガスを使える地域では、オール電化とガス併用、大差はありませんが、若干、オール電化に分があります。ただ、これはライフスタイルやセットプランによるので一概には言えません。昼間に電気を使うライフスタイルの場合は、ガス併用方式のほうが、コストがかからないこともあるようです。また、電気とガスのセットプランの選択次第でコストを抑えられることもあります。
プロパンガスしか使えないエリアならば、断然、オール電化に分があります。
まとめ
以上を踏まえると、オール電化を導入すべきなのは、以下のような人たちです。
「安全性を求めている人」
「敷地に余裕がある人」
「プロパンガスの地域に家を建てる人」
「昼間はあまり家にいない人」
一方、ガス併用方式を導入すべきなのは、以下のような人たちです。
「初期費用をかけたくない人」
「安いセットプランを探す苦労をいとわない人」
「昼間に家を空けることが少ない人」
「ガスのパワーや設備を求めている人」
初めてのマイホームは注文住宅で建てたいという方は、設備のことも含めて、ヘッジハウスにご相談ください。
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